本文へスキップ

こちらは「働く方」専門のHpです 竹谷総合法律事務所の総合HPはこちらから

退職勧奨とSWOT分析

強みを自覚し、弱みを補強する


退職勧奨において,「パッケージ(特別退職金)を多く獲得する」という目的で戦略を立てる場合には,SWOT分析が有効です。


SWOT分析とは,Strength(強み)Weakness(弱み)Opportunity(機会)Threat(脅威)の4つの観点から状況を分析するものです。



Strength(強み)は,労働契約法16条によって,日本の労働者は強く保護されていることです。会社は,解雇した場合に訴訟に巻き込まれ,敗訴するリスクがあるので,パッケージ交渉をするというインセンティブ(動機)があります。また,会社は,退職するまでは,給料を払い続けなければならないというプレッシャーがありますので,そのプレッシャーが労働者の強みになります。


Weakness(弱み)とは,会社から上司・部下の関係を背景に,心理的圧力をかけられることです。退職は労働者の義務でありませんから,会社と労働者は対等な立場でパッケージ交渉をするべきです。しかし,現実的には,労働者は,会社に対し,ストレートに自己主張をすることが困難です。その結果,労働者は,会社に対し,「パッケージを増やして下さい。退職日を遅らせて下さい。」などのお願いベースでアプローチするという非常に拙劣な交渉をすることになりがちです。


Opportunity(機会)とは,「退職」と「パッケージ」を交換するという取引によって,多額のパッケージを獲得できることです。機会を最大限に有効に利用することが,スマートな(賢い)外資系企業労働者です。


Threat(脅威)とは,会社から,会社案を受諾しない場合は,解雇,PIP,配置転換などを実行する,と伝えられることです。その場合は,労働審判手続申立,訴訟などの対抗手段があります。



 戦 略

交渉のプロである弁護士に交渉を依頼して,Weakness(弱み)を補強し,Threat(脅威)に対処し,Strength(強み)に基づいて,Opportunity(機会)を生かすのがベストです。

 


バナースペース


外資系企業対策専用メール予約
弁護士が「ベストな方法」を助言





竹谷総合法律事務所

〒150-0021
東京都渋谷区恵比寿西1-10-6
恵比寿ツインズ401

TEL 03-5784-2214
FAX 03-5784-2215

竹谷総合法律事務所の総合HP